瀬戸ウィンドヒル発電所は、愛媛県西宇和郡伊方町の佐田岬半島中央付近の標高約300m地点に設置された風力発電所である。
日本列島で最も細長い半島としても知られる佐田岬半島は、長さ約40kmにわたって直線的に突き出しており、北西に風を遮る陸地がないため北西からの季節風の影響を受けやすい。このため、風力発電所の風車が稜線上に林立しており、風車見学の最適なスポットになっている。
下の地図では、瀬戸ウィンドヒル発電所のビジター公園である「せと風の丘パーク」の位置をマーカーで示している。このせと風の丘パークにはウッドデッキが設置されており、ここからは360°に広がる風景を楽しむ事ができ、風車・海・半島を一望できる。
せと風の丘パーク内にも2基の風車が設置されており、これらは風車の真下まで接近してタワー部に触れる事もできる。風車の真下まで近づける風力発電所は貴重であるため、是非近づいてその大きさを体感したい。
パーク内の風車の横には、ブレードが横置き展示されている。三菱重工業製の風車であるため、ブレードにもスリーダイヤのマークが描かれている。
また、せと風の丘パーク展望デッキの正面にある3号機には、クワガタのイラストと、三菱重工のロゴが付けられている。
なお、この瀬戸ウィンドヒル発電所の風車と隣接するように、西側にさらに9基の風車が並んでいるが、これは「佐田岬風力発電所(DREAM Wind 佐田岬)」という別の風力発電所のものである。この風力発電所の風車は、運営会社である「DaiwaHouse」の文字が記載されている。
瀬戸ウィンドヒル発電所は、せと風の丘パークが整備されていたり、ブレードが展示用に置かれているなど、見学を想定した設計がなされているため、ぜひ一度は見学に訪れたい。
なお、この瀬戸ウィンドヒル発電所では、現在の風車を撤去し新しい風車に建て替えるリプレース工事が計画されている。
風力発電所データ
名前 | 瀬戸ウィンドヒル発電所 |
所在地 | 愛媛県伊方町 |
総出力 | 11MW |
風車数 | 15基 |
運転開始 | 2003年10月 |
見学設備 | 有(案内看板) |
駐車場 | 有(瀬戸風の丘パーク/無料) |
接近 | 可(真下まで接近可能) |
その他 | トイレ 有 |
風車データ
メーカー | 三菱重工業 |
製造国 | 日本 |
機種 | MWT-1000(1号機)、MWT-1000A(その他) |
単基出力 | 1MW |
ハブ高さ | 50m |
ローター直径 | 57m(MWT-1000)、61.4m(MWT-1000A) |
受風方式 | アップウィンド |
増速機 | 有り |
風力発電所の写真
アクセス
↓瀬戸ウィンドヒル発電所のビジター公園である「せと風の丘パーク」の位置をマーカーで示した。
関連リンク
【風車めぐり】 第46弾 : 瀬戸ウインドヒル風力発電所・・・詳細に訪問記がまとめられており、写真も美しい。
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