高森高原風力発電所 「星風の丘」

高森高原風力発電所 「星風の丘」は、岩手県一戸町いちのへまちの高原地帯に設置された、岩手県企業局による公営の風力発電所である。
(「星風の丘」というのは、地元一戸町の小学生を対象に募集した結果付けられた愛称)

高森高原は、平均風速6.7m/sの強い西風が得られるため、風力発電所に適した立地である。

高森高原風力発電所 「星風の丘」は、蓄電池を併設した出力変動緩和型風力発電所であり、風況に左右されにくい系統接続のための対策がなされている。

下の地図では、一戸町観光天文台の隣の2階建ての発電所の建物(開閉所)の位置をマーカーで示している。この建物の1階には電力を集約する装置が設置されており、2階展望台からは11基の全ての風車を見渡す事が可能で、観光客が自由に出入りできるようになっている。2階の屋内には見学者用のスペースも設けられており、建物の外壁にあるモニターには、今月の発電量が何世帯分の電力使用量に相当するか表示されている。

この開閉所近くの道路には、風車のブレードがいかに大きいかを体感できるように、ブレードと同じ長さ(全長39.7m)の白ペイントが施されている。

高森高原風力発電所 「星風の丘」の風車は、ドイツのEnercon社製であり、ナセルやハブの形が卵型である事が特徴的である。ナセルには、風車の型番である「E-82」という文字が小さく記載されている。

全11基の風車のうち6号機だけは、周囲の景色になじむようにタワー下部が緑色のグラデーションで塗装されている。これは、6号機は住民や観光客が利用する駐車場から全体が見えること、さらにはこの駐車場で年に1回の祭りが開催されることに配慮したためである。

このようにタワー下部が緑色に装飾された風車は、Enercon社の拠点で風力発電の盛んなドイツではよく見られるが、日本ではこれまでに無く大変珍しい。

ドイツのカラーリングされた風車
(参考)ドイツのカラーリングされた風車

この緑色グラデーションの6号機を含めて、風車の真下まで接近しタワー部に触れることも可能。

近年は、安全確保のためにタワー付近には近づくことができない風力発電所が増えているため、タワー部に触れることができる高森高原風力発電所は貴重である。

この高森高原風力発電所 「星風の丘」は、全体的に見学者を想定した設計がなされており、高森高原の緑と青空、夏場には放牧された牛、そして大きな風車を眺める事ができるため、是非一度は訪れたい。

岩手県企業局 施設総合管理所に電話連絡することで、風力発電所の見学案内を受けることもできる)

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風力発電所データ

名前高森高原風力発電所 「星風の丘」
所在地岩手県二戸郡一戸町高森高原地区
総出力25.3MW
風車数11基
運転開始2018年1月
見学設備有(展望台、モニター、6号機付近に公衆トイレ)
(展望台付近の道路に、ブレードの長さ(39.7m)を体感できる白ペイントがある)
駐車場
接近可(真下まで接近可能)
その他岩手県企業局に申込をする事で現地説明を受ける事が可能

風車データ

メーカーEnercon
製造国ドイツ
機種E-82
単基出力2.3MW
タワー高さ78m
ローター直径82m
受風方式アップウィンド
増速機無し

アクセス

●東京方面より 東北自動車道滝沢I.C.より国道4号北上約60分
●八戸方面より 八戸自動車道一戸I.C.より国道4号南下約50分

関連動画

●岩手県企業局

●風車ウォーカー

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