くずまき第二風力発電所は、岩手県葛巻町に既設のグリーンパワーくずまき風力発電所に隣接して設置された大規模ウインドファームである。
くずまき第二風力発電所には、日立製作所製の風車22基が建設されている。
日立製作所製の風車は、ダウンウィンド方式(タワーより風下側でブレードを回転させる)の風車である。一般的にはアップウィンド方式が主流であるが、ダウンウィンド方式のメリットは風向風速計をハブより前に設置できるため正確に計測できる点があげられる。
アップウィンド方式の場合には、回転するブレードの後ろに風向風速計を設置するため、ブレードの回転で乱れた気流によって正確に計測できない場合がある。風車は風向風速計の値によってブレードの角度などを制御しているため、計測値が正確であるほど発電効率が高くなり良いとされる。
くずまき第二風力発電所のダウンウィンド型風車と、グリーンパワーくずまき風力発電所のアップウィンド型の風車とを対比させながら見学したい。
グリーンパワーくずまき風力発電所やくずまき第二風力発電所は、標高1,000mを超える山岳高地に建設されている。
付近には上外川高原牧場があり、高原の牧場の大パノラマに広がる風車群を望むことができるため、ぜひ一度は訪れたい。
風力発電所データ
名前 | くずまき第二風力発電所 |
所在地 | 岩手県葛巻町 |
総出力 | 44.6MW |
風車数 | 22基(2MW x 16基、21MW x 6基) |
運転開始 | 2020年12月 |
見学設備 | 無 |
駐車場 | ー |
接近 | 不可 |
その他 | ー |
風車データ
メーカー | 日立製作所 |
製造国 | 日本 |
機種 | HTW2.0-86、HTW2.1-80A |
単基出力 | 2MW x 16基、21MW x 6基 |
ハブ高さ | 78m |
ロータ直径 | 86m、80m |
受風方式 | ダウンウィンド |
増速機 | 有り |
アクセス
●車の場合:東北自動車道「滝沢IC」より国道281号線経由、90分 八戸自動車道「九戸IC」より国道340号線経由、70分
(南側の国道455号から早坂高原方面に曲がっていくことでも到達できる)
●公共交通機関の場合:東北新幹線「いわて沼宮内駅」よりバス・タクシーで60分
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