御前崎風力発電所

浜岡砂丘から見た御前崎風力発電所の風車群(御前崎風力発電所2期工事にあたる西側の8機の風車)
浜岡砂丘から見た御前崎風力発電所の風車群(御前崎風力発電所2期工事にあたる西側の8機の風車)

御前崎風力発電所は、静岡県御前崎市にある中部電力の運営する風力発電所である。

中部電力の浜岡原子力発電所東西の海岸沿いに立地しており、浜岡原発の東側に3機(1期工事:2010/2/19 運転開始)、浜岡原発の西側に8機(2期工事:2011/1/28 運転開始)の風車が設置されている。

下の地図のマーカー位置は、浜岡原発西側の8機のうちの、東屋のある小さな公園と駐車場が整備されている風車の位置を示している。この風車までは舗装路が続いているが、その他の風車付近へ繋がる道路は砂利の未舗装路もある事に注意が必要である。

また、付近にある白砂しらすな公園からも、御前崎風力発電所の風車を眺めることができる。

この風力発電所の風車はダウンウィンド方式の風車である事にも注目したい。

通常のアップウィンド方式の風車では、ナセルの前方(風上側)に風車のブレードがついている。風がまず風車のブレードに当たり、そのあとでナセルやタワーに風が当たるので、タワーによる風の乱れの影響をあまり受けずに風車を回せる事から、現在はこの方式が一般的である。

一方、ダウンウィンド型では、ナセルが風上側にあり、タワーの後ろ側で風車が回る。タワーによって乱れた風を受けなければならないものの、起伏のある土地に多い下から吹き上げる風を効率的に捉えられるという大きな利点がある。また、風向きの変化にも対応しやすいため、横風を受けにくく、風力発電の事故の原因にもなる強風や乱気流を受け流す効果があるとされる。

旧社名 富士重工業(現在の社名はSUBARU)は、元来ダウンウィンド方式の風車を開発しており、日立製作所との共同開発、その後の日立による富士重工の風力発電部門の買収を経て、現在はその日立も残念ながら風力発電機の生産から撤退している。

だが、これまでに設置されたダウンウィンド型の風車の保守・メンテナンスは継続される見込みであり、この御前崎風力発電所の風車もそのような背景のもとに管理されている。

御前崎風力発電所から北西方向には、並ぶように7機の風車が設置されている遠州掛川風力発電所もあるため、合わせて見学する事ができる。

スポンサーリンク

風力発電所データ

名前御前崎風力発電所
所在地静岡県御前崎市
総出力22MW
風車数11基
運転開始2010年2月
見学設備
駐車場
接近真下まで接近可能(風車の周りに杭が打たれているが、風車のタワー部に触れても良いと思われる)
その他公園に東屋 有

風車データ

メーカー富士重工業/日立製作所
製造国日本
機種SUBARU80/2.0
単基出力2MW
ハブ高さ80m
ローター直径80m
受風方式ダウンウィンド
増速機有り

風力発電所の写真

夏の太平洋と御前崎風力発電所の風車と夕日
夏の太平洋と御前崎風力発電所の風車と夕日
夏の浜岡砂丘の夕暮れと御前崎風力発電所の風車
夏の浜岡砂丘の夕暮れと御前崎風力発電所の風車
白砂公園から見える御前崎風力発電所の風車
白砂公園から見える御前崎風力発電所の風車
千浜砂丘から見た、遠州掛川風力発電所と御前崎風力発電所の風車群
千浜砂丘から見た、遠州掛川風力発電所と御前崎風力発電所の風車群
千浜砂丘から見た、遠州掛川風力発電所と御前崎風力発電所の風車群
千浜砂丘から見た、遠州掛川風力発電所と御前崎風力発電所の風車群

アクセス

↓浜岡原発西側の8機のうちの、東屋のある小さな公園と駐車場が整備されている風車の位置をマーカーで示した。

関連リンク

【風車めぐり】 第24弾 : 御前崎風力発電所・・・詳細に訪問記がまとめられており、写真も美しい。

関連動画

コメント

タイトルとURLをコピーしました