睦栄風力発電所

睦栄むつみさかえ風力発電所は、青森県六ヶ所村に設置された多数の風力発電所のうちの1つである。

睦栄風力発電所の風車は、以前は青森県で唯一のダウンウィンド方式(タワーより風下側でブレードを回転させる)を採用した風車だった(現在は、新郷村風力発電所のように、他のダウンウィンド方式の発電所もある。)

このため、六ヶ所村の他のアップウィンド方式の風車とも比較しながら見学したい。

ダウンウィンド方式では、風の吹く方向に風車の向きを変えようとする力が働くため、風車の向きの調整(ヨーコントロール)が容易になり、ヨー調整機構が不要または少ない力で制御できるメリットがある。

またアップウィンド方式のブレードは、強い風を受けてたわんだ場合でもタワーにぶつからないよう下側をタワーから離して、少し上向きに傾けて取り付けるのが一般的だが、ダウンウィンド方式ではその心配がないため吹き上げ風に正対するように風車の回転面を設定する事ができる。起伏の多い日本では吹き上げ風が強く吹く場所も多いため、この方式によるメリットは大きい。

一方で、ダウンウィンド方式はナセルやタワーが風を遮ってしまう欠点があるため、現在は一般的にはアップウィンド方式が主流である。

風車の周囲は農地になっており、村特産の長芋や、家畜に食べさせる牧草やデントコーンの作付けが行われている。

なお2020年11月に、睦栄風力発電所の風車から潤滑油が最大160リットル漏れ、一部が周辺の畑や住家、自動車などに飛散する事故が発生している。(引用:デイリー東北 2020/11/18の記事

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風力発電所データ

名前睦栄風力発電所
所在地青森県 上北郡 六ヶ所村 大字倉内字笹崎地内
総出力10MW
風車数5基
運転開始2014年11月
見学設備
駐車場
接近可能
その他

風車データ

メーカー日立製作所
製造国日本
機種HTW2.0-80
単基出力2MW
ハブ高さ78m
ロータ直径80m
受風方式ダウンウィンド
増速機

アクセス

●JR七戸十和田駅より車で40分・三沢空港から車で45分

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